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肩関節外科医の一喜一憂

エピソード4


手術後8か月で捕手として復帰した、女性

野球肩でボールを投げられなくなった女性の復帰ストーリーを紹介します。
右肩の痛みが続き、だましだましでしか投げれなかったために私の外来に紹介でこられました。Aさんとしておきます。
 
小生:『いろいろ検査をした結果、症状から痛みなくボールを投げれるのに手術が必要だよ』
 
A:「わかりました。手術をしなければ治りそうにないのはわかりました。ただBは手術うけたけどまだ痛そうなのですけど」
 
小生:「たしかにBさん、投げれるようになったけどまだ投げるときに痛みがでると聞いているよ」
 
A:「大丈夫ですか、私も手術をうけても痛みとれきれないことになるでしょうか」
 
小生:「野球肩の治療はむずかしい。手術と根気のいるリハビリ、肩への負担のかからない投げ方をみにつける必要がある。Bさんと違う手術を使用と考えています。アメリカの医師が最近報告している方法で野球肩への新しい取り込みとして報告されている。けどアメリカでもその治療が標準になったとまだ言えていない。まして日本でも標準治療となっていないのは事実なんだ」
 
A:「不安があるのは事実ですが、このままで治りそうにないのはわかっているので先生を信じて手術をうけます」
 
このAさんにおこなった手術は、上腕二頭筋腱固定術です。
http://www.shoulder-doctor.net/sick/sick_13.html
 
手術後7カ月で復帰しました。復帰した動画は下記になります。
 

 
復帰できたこと大変感動しました。ばっちりセカンドまで投げれています。
これからも手入れをしてぜひ活躍を期待しています。

肩関節外科医の一喜一憂


外科医の体験、外科医がどう考えているかなどを紹介するコーナーです。