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肩鎖関節脱臼


 肩鎖関節脱臼は,ほとんどが直達外力でおこります。スポーツ現場では,肩鎖関節の腫脹・変形・圧痛などで概ね診断はつきます。鎖骨の端がかなり浮いていたら肩鎖関節脱臼とおもってください。
 
下の図をみてください
 

イラスト1
 
イラスト2

 

治療方針

 
医師、施設間で治療方針がことなります。柔道整復師の先生、トレーナーの方など、肩鎖関節脱臼があっても問題ない、問題なくスポーツができるとのべておられます。日本各地でそうおっしゃっている方が多いのも事実です。しかし、テーピングしながらスポーツしている、肩を大きく動かす、反対側の肩をさわる動きでは肩鎖関節のあたりに痛みがでるという方もおられます。したがい、担当の先生が手術をしなくてもいいと言われた場合、上記のことを思い出してください。そして担当の先生と予後についてお話されることをおすすめします。
 もし、手術をされる場合、これまでたくさんの手術が報告されていきました。たくさんの手術があるということは一長一短であります。下記の図(スライド2をいれてください)のような手術をしています。烏口鎖骨靭帯再建術といいます。鎖骨と烏口突起に穴をあけて金属のボタンと強い糸でサンドイッチ様にはさみこんでおくようにします。はさみこんでおくうちに烏口鎖骨靭帯が生着をするのをまちます。
 

結果

 
 しっかりリハビリとあせらないことが大事です。肩鎖関節の手術の問題は、この烏口鎖骨靭帯の生着はしっかりした強度になるには時間がかかる、あるいは完全に怪我する前と同様にならないこともあります。そのためにすこし肩鎖関節が亜脱臼することが問題です。亜脱臼が大きな問題にならないことが多いです。しかし、リハビリを焦ると亜脱臼することを覚えておいてください。