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関節リウマチの方への人工関節置換術


~骨の変形がひどすぎて手術が難しいと言われた方のために~

 

肩関節の変形がつよいとなぜ手術が難しいのか?

・肩人工関節置換術が成功するには、インプラントが骨にしっかり固定され、正しい位置に設置することが必要です。
・肩の変形がつよいと、インプラントを設置するのがむずかしいことが場合が多々あります。
 

インプラント設置が難しい理由

・全人工肩関節置換術をおこなう場合の関節窩に設置するインプラントはセメント固定をしますが、経過とともに緩んでくる場合が多い。関節窩に設置するインプラントが緩むと肩の痛みが強くなる恐れがあります。
・リバース型人工関節置換術をする場合にも、関節窩に設置するグレノスフェアが最適な位置に設置できていないと緩む可能性がある。なぜなら骨の変形がつよい関節窩は骨の量が少ないのですが、スクリューで関節窩に固定するグレノスフェアの関節窩への固定性が十分満たされないからです。
 

骨の変形がつよく、関節窩骨欠損がつよい場合にはどのような人工関節がいいのか?

・骨欠損している場所に、同種骨(他人の骨)か自家骨(ご自身の骨)を関節窩に移植してから、通常のインプラントを設置します。
・骨欠損している関節窩に骨を移植してリバース型人工関節置換術をおこなう手技をバイオリバースといいます。
 

バイオリバースの適応

・保存療法で効果のない、変形の著しい肩関節。
・とくに関節リウマチの経過の長い方は、関節窩の骨欠損がつよい。こういう方はバイオリバースの適応になりやすいです。
 

関節リウマチの方の具体例をお示しします

・女性
・手術時年齢は70歳
・右肩痛
 

手術前の動きです

 

 

手術前のレントゲンです

 

 

Coronal CT

 

 

深いお椀のような関節窩

 

 

手術時の関節窩。お椀の様になっています

 

 

通常は関節窩にベースプレートをスクリューで固定します

 

 

関節窩がゆがんでいるとベースプレートの形状が関節窩とうまく合いません。

 

 

そこで採型した同種骨をベースプレートにつけて、変形した関節窩に適合させます

 

 

関節窩に、同種骨のついたベースプレートを固定します

 

 

グレノスフェアを装着します

 

 

手術直後のレントゲン

 

 

移植した骨がずっと維持されるのでしょうか?

・手術後6年の軌跡をお見せいたします。
 

手術後半年でのレントゲン

 

 

術後半年の肩の動きです

 

 

術後1年での肩の動きです

 

 

術後2年での肩の動きです

 

 

術後6年での肩の動きです

 

 

手術して6年でのレントゲン

 

 

手術して6年でのCT

 

 

この患者さまの現在の右肩の状況

・手術前の痛みは全然ありません
・肩のこりはあります
・背中に手はまわりにくいです
・生活では全然支障ありません
 

まとめ

・関節リウマチなどで肩の変形がつよい場合に同種骨や自家骨をつかったバイオリバースという人工肩関節置換術は有効な手術であります。
 

2021/4/28

人工関節


変形性肩関節症において、保存療法で症状が軽快せずに疼痛軽快、動きをよくしたい事を望まれる方には人工関節置換術をおすすめします。