人工関節置換術とは
変形した肩関節に対して、人工の金属のボールや、プラスチックの受け皿を、上腕骨や肩甲骨に設置する方法です。主要な手術としては全人工関節置換術と反転型全人工関節置換術があります。
正常な肩関節:上腕骨頭や関節窩の軟骨は滑らかである。
人工肩関節置換術は正常な関節が変形性肩関節症や腱板断裂症性変形性肩関節症になった場合に行われる。
変形性肩関節症:上腕骨頭や関節窩の軟骨はすりへっている。
腱板断裂症性変形性肩関節症:腱板断裂により、上腕骨頭と肩峰のすきまがなくなり、骨頭は軟骨がすりへっている。
全人工関節置換術:上腕骨頭を切除して、その部分にはヘッド(金属のボール)におきかえ、軟骨のすりへった関節窩にはグレノイドコンポーネントを設置して、動きやすい関節にする。
反転型全人工肩関節置換術;上腕骨頭を切除し、肩甲骨には金属のボール(グレノスフェアといいます)を置き、上腕骨にはステムとライナーを置き、動きやすい関節にする。
2015/3/5
人工関節
変形性肩関節症において、保存療法で症状が軽快せずに疼痛軽快、動きをよくしたい事を望まれる方には人工関節置換術をおすすめします。