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1.五十肩 (5)


Q1
夜寝ていると肩がすごく痛くて目が覚めます。日中は痛みがあまりないのですがなぜ寝ているときはこれだけ痛いのでしょうか?
 
A1
寝ているときは肩が布団やマットで圧迫をうけます。50肩で肩の可動域が制限されているときには肩関節の内圧があがります。圧力が高いと痛みがまします。例えば、ご自身の普段はいているサイズの靴よりもきつい靴をはいていると次第に足が痛んでくることはよくあります。普段日中は重力の影響で腕は下方に引っ張られます。したがい、肩関節の内圧は寝ているときよりはさがります。つまり、寝ているときのほうが肩関節の内圧が高い(肩関節自身への圧力)が強いわけです。対策としては、肩の内圧をさげる、つまり圧迫を少なくすることです。腕の下に枕や、毛布などをいれて肩に負担がかからないようにするのが一番です。しかし、それでも痛みがなかなかとれないことはよくあります。非常に難しい症状ですが、根気よく寝方を工夫することやリハビリで可動域をあげていくことが必要です。ただ、疼痛がかなりつよい場合には主治医とご相談していただき、鎮痛剤の処方や関節内への注射をしてもらい、肩関節の疼痛を軽減する治療を受ける必要があることもあります。
 


Q2
50肩と言われて,まわりでそのうち治ると言われたのですが,なかなか治らない、痛みがとれない、肩の動きも悪いので病院にきました。とくに思い当たるふしは思いつかないのですが、仕事はパソコン業務です.
 
A2
原因が特定できない病気であります。どのホームページでサイトをみていてもそう書いています。それでは疑問がとけないので推測の域にすぎないですが、私の推測を知ってください。
肩関節の動きには、首からきている筋肉が肩周囲につき、肩甲骨周りや体表からふれる筋肉、体表からさわれない肩関節にある筋肉を全部含めますと、約30の筋肉が関与します。そしてそれらの多くの筋肉には、滑液包という筋肉が動くための潤滑油の役割をする、膜が覆っています。パソコン業務などの体が前かがみになる姿勢が続くと、筋肉が硬くなります。筋肉が硬い状態では、油がすくなくなる、あるいは油のすべりが悪くなり、筋肉の動きが悪くなります。まだ、それほど動きが悪くないときには自覚症状(肩の痛み、動きが悪い)を自覚しません。しかし、どんどん動きが悪くなってくると、ふとした動きをする際に、筋肉がなめらかにうごかないために、伸長時痛がはしります。このときの痛みは軽度であり、病院にいくほどでないということです。つまり、自制できているのです。しかし、パソコン業務は続きます。姿勢が悪いことをし続ける、あまり肩をうごかさないことが続くことで、どんどん筋肉が硬くなる、そしてあるときに耐えられない、あるいは気になる(疼痛が心のストレスになる)レベルに至るということです。
上の説明は、患者様の行動様式をすべては把握しているわけでありません。このことをご了承ください。
 


Q3
50肩と言われて,まわりでそのうち治ると言われたのですが,なかなか治らない、痛みがとれない、肩の動きも悪いので病院にきました。車の後部座席の荷物をとるときに手を伸ばして、そのときは激痛がはしりました。どんどん肩の痛みも悪くなるし、挙がらなくなってきました。これくらいで50肩になるのでしょうか。
 
A3
50肩は定義上では明らかな原因が特定できなく、器質的病変(どこか腱や靭帯が損傷している)がない疾患と言われています。どのホームページでサイトをみていてもそう書いています。それでは疑問がとけないので推測の域にすぎないですが、私の推測を知ってください。
正確にはTendinopathyといわれ、日本語では腱板炎による痛み、肩関節拘縮がおこったものと思われます。腱板組織には周辺ふくめて滑膜が覆われています。すこしの怪我で腱が引き延ばされる、骨とぶつかるなどで炎症物質(痛みをおこす物質)やサイトカインというものが分泌されます。炎症物質やサイトカインが関節内で増えてくると、腱板や靭帯が硬くなる、動きが悪くなります。動きが多少悪いうちは肩を動かしていきますが、肩関節への負担がずっとかかるために、さらに炎症物質やサイトカインが分泌されます。そしてさらに硬くなる。その負の連鎖がおこっているわけです。
その手を伸ばした際の怪我は原因であるのです。定義的には50肩ではありません。でも治療が大きく変わるわけではないので50肩という病名にこだわる必要はありません。
 


Q4
50肩と言われて,注射を何回かうけましたが全然効果ありませんでした。痛みをとるのにはもうお薬を飲むしかないのでしょうか。
 
A4
50肩といわれる肩関節周囲炎は複雑な病態をしています。痛みをおこす原因が、肩関節の中(関節包とそのまわりの組織の)の炎症、腱板という上腕骨に付着する腱組織とその周りの組織(おもに滑膜)の炎症、上腕二頭筋腱という組織の炎症と炎症をおこす場所がいくつかあります。一つの場所だけでおこるわけでもありません。したがい、どこの組織が一番炎症をおこしているかを判断して、注射(ステロイド剤かヒアルロン酸)をしていかなければなりません。痛み場所、どういう動かし方で痛みがでるかで、専門医は疼痛が最大限に緩和される注射部位を判断します。
 


Q5
肩こりをずっと患ってましたが、肩の痛みも増してきました。関連はあるのでしょうか。
 
A5
肩こりは肩周囲筋の緊張とおもってもらってください。 緊張が続くと、肩は前につきだすような姿勢になります。また、肩こりのある方は頭が突き出します。そうすると姿勢が悪くなります。50肩-2でもお答えしましたような、負の連鎖がおこります。関連というとむずかしいですが、肩こりが続くと、肩の可動域が狭くなり、痛みが出現しやすくなると言えると思います。
 


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肩の関する質問&回答コーナーです。